腰背部痛のRed Flag 2020/08/17 腰痛には、何もしなくても改善する腰痛と、処置が必要な腰痛があります。処置が必要な腰痛の中で重大な脊椎病変を有し、早急に医療機関を受診しなければならない腰痛が存在します。この腰痛に特徴的な徴候をRed Flag(赤旗徴候)と呼びます。Red Flagを知らずに治療をすると、重大な疾患を見落としてしまうので、治療する人には必須の知識です。 発症年齢が20歳未満又は55歳以上 最近の激しい外傷歴 安静時に軽減しない非機械的疼痛 胸部痛 悪性腫瘍の既往歴 ステロイド剤の長期使用 薬物乱用、HIV陽性 全体的な体調不良 原因不明な体重減少 膀胱直腸障害を含む馬尾神経症状 脊椎叩打痛 発熱 変形 どんな疾患の可能性があるか? 圧迫骨折 化膿性脊椎炎 転移性腫瘍 大動脈解離 尿路結石 など 上がRed Flagsと呼ばれる腰痛患者の症状です。腰痛を有し、上に当てはまる方は重篤な脊椎疾患や内臓疾患、悪性腫瘍などの疑いがあるため、早期に医療機関の受診を推奨して下さい。