食欲が収まらない、食べても空腹感が得れない。。。
そんな方が反応するワードに耳つぼダイエットがあります。
耳つぼダイエットという言葉はほとんどの国民が一度は耳にしたことがあると思います。
耳のツボを刺激してダイエットを行う。ではダイエットとは?
ダイエット(Diet)とは食事療法のことを指します。ゆえに減量、痩せるの根底にはダイエット(食事療法)が必要だと
いうことです。
方法は様々です。耳介に豪鍼をして刺激をしたり、皮内鍼をいれたり、金粒をいれたり・・・
僕は全く信じていませんでした。耳に鍼をして効くわけがないと。
アメリカに行きNADAを知り、受けて感じて、現在ではPTSDやパニック障害には必ず使用する方法です。
あとは抜歯後・治療後の痛みにも効果があることがわかりました。
ならダイエットを助けることができるのではないか?
たくさん食べる人は満腹中枢がなかなか刺激されない、刺激されても働きにくい状態になっている可能性が高いです。
食欲の生理学は、満腹中枢と摂食中枢がコントロールしています。
メカニズムは単純にいうと血糖値が下がれば摂食中枢が働き食欲が湧く。血糖値が上がれば満腹中枢が働き食欲が減る。
胃壁が縮めば(内容物が腸に送られ空っぽになると)摂食中枢が働き食欲が湧く。胃壁が伸ばされれば(内容物が入ると)
満腹中枢が刺激される。自律神経で無理やりわけるなら摂食中枢は副交感神経、満腹中枢は交感神経の働きが関与している
ものと思われます。(そんなに単純ではないと思いますが)
またストレスによって過食になるまたは拒食になることが多々あります。
なぜ過食と拒食にわかれるのかを考察したところ、ここからは私の推測になりますが
ストレッサーによってさらされた体がどう反応を起こすか。
基本的には副腎の働きにより、交感神経が優位になり食欲がなくなることが多いです。(私がそうです)
しかし虚症の人は交感神経優位がさらなるストレスとなり反射的に副交感神経優位に変えてしまいます。(イメージは迷走神経反射のようなものです)
そうなれば摂食中枢が働き(満腹中枢が鈍くなる)ひたすら食べる。食べているとき、空腹感があれば交感神経優位になりにくい、ストレスを感じにくいので
その心地いい場所にいたいため体が変化してしまう。
自律神経は副交感神経が良・交感神経が悪のような図式になっていますが、あくまでバランスでうまく同調しあっているものです。良い悪いの概念は全くないです。
また食欲の秋など、肌寒くなってきたら食欲が増します。皮膚が冷えることによって、特異動的作用を起こしたいと脳が感じ、
食欲が増すと言われています。食欲一つとっても要因が絡みすぎて複雑です。
なので自律神経の調節などというのは、至極難しいものです。
しかし可能であると考えています。
ゆえに耳介に対する鍼によってDietを補助するにあたって、交感神経が優位か副交感神経が優位か、陰か陽か、熱か寒か、虚か実か、表か裏かを判断し適切に行えば異常な食欲は改善すると考えています。
また甘味を常に欲する場合は依存症といった満腹などとは関係ないところで考えています。
その場合はNADAによる依存症の治療をベースに配穴が良いでしょう。
いわゆる消穀善飢のように口渇、少飲、呑酸、小便黄赤、など胃熱の症状が出現している場合は清泄胃熱の治療も
行わなければならないですが、普通に問診、切診してたら大丈夫でしょう。
臨床や研究を進めて一人一人にあう耳介痩身を見つけていきます。