男の悩み、『薄毛』

男は薄毛が多い、そのように思った事はありませんか❓薄毛でも人気のある俳優や、海外スターはたくさんいますが、それ以上に薄毛で悩んでいる男性が多いと思います!

今回は、どうして男性には薄毛が多いか、薄毛にならないようにするためにはどうすればいいか、解説していきます❗️

薄毛の原因は男性ホルモン?

男性の3人に1人はAGA(男性型脱毛症)と言われています。これは、前頭部、頭頂部の毛が細く、短くなり、軟毛化する状態です。毛の成長サイクルが崩れる事で、このAGAの症状が出現します。ここでポイントとなるのが一般的に男性ホルモンと言われているテストステロンと、男性ホルモン受容器のアンドロゲンレセプターです。

毛を成長させる毛包は、毛母細胞と毛乳頭細胞からできています。この毛母細胞が細胞分裂を繰り返す事で、毛は成長していきます。毛の成長は3つの周期に分かれており、成長期、退行期、休止期、この3つの周期を繰り返しています。毛母細胞の細胞分裂による毛の成長は、この周期の成長期に当たります。

毛母細胞、毛乳頭細胞は毛細血管から栄養を受けて細胞分裂を繰り返します。①この際に精巣で生成されたテストステロンが毛乳頭細胞にて、還元酵素である5αリダクターゼにより活性化され、DHT(ジテドロテストステロン)に代謝されます。②DHTは、毛乳頭にて男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合し、TGF-β1を毛母細胞に伝達します。③TGF-β1の作用により毛母細胞での細胞分裂が抑制され、成長期が短くなります。成長期が短くなると、毛が十分に成長しないまま退行期、休止期を迎えるため、細く柔らかくなります。

育毛剤か発毛剤、どっちを使うべき?

AGAの進行を抑制するためには、発毛剤を使用しなければなりません。育毛剤には血管拡張作用や、頭皮環境を整えるなど、毛の成長を促進する作用がありますが、AGAの進行抑制作用はありません。症状が進行してきているなら、発毛剤や5αリダクターゼ阻害薬を使用する必要があります。育毛剤は医薬外品のため市販で購入することができますが、5αリダクターゼ阻害薬や発毛剤は医薬品のため、医療機関を受診して処方してもらいます。両方を併用することが大事ですね。

AGAは男性ホルモンが多いから発症するわけでなく、遺伝的に5αリダクターゼやアンドロゲンレセプターの量が多い人がなりやすいとされています。そのため遺伝的な要因が大きいですが、予防や進行を遅らせる事は可能なため、早期からの治療が大切になってきます。

理学療法士 秋田