汗と臓腑

和漢三才図会にて

汗(和名は阿勢)は人の身上の熱の汁である。

汗は元は心からでる。内にある時は血となり、外にある時は汗となる。

驚いて精を奪えば汗が心からでる。(精神的緊張)

重いものを持って遠くに行けば汗は腎からでる。(体幹部・腰部に負担がかかった状態での重労働)

疾走して恐懼(キョウク)すると汗は肝から出る。(恐懼して走れば)

身体を揺すって労苦すれば汗は脾から出る。(労苦とは心身が疲れ苦しい思いをすること)

あまりにも飽飲飽食が甚だしければ汗は胃から出る。(暴飲暴食)

酒に酔い飽食して房事を行えば汗は脾から出る。(食べて飲んでのSEX)

 

また

脇の下=心の弱り

額=脾胃の不摂生

頸筋=肝の弱り

全身=腎の弱り  でもある。これは異常に発汗していたらの場合。