上腕二頭筋長頭腱断裂

男なら一度は憧れたことがあるんじゃないでしょうか、このポパイの二の腕ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

これだけの二の腕を作るために、一体どれだけのトレーニングを積んできたんでしょうか?しかし、トレーニングをしなくてもこのような二の腕になってしまう可能性があります。それが上腕二頭筋長頭腱断裂です。

ポパイサイン

上腕二頭筋長頭腱断裂の大きな特徴は、上の写真のポパイのように、力こぶを作った時に上腕部が異常に膨隆することです。そのため、上腕二頭筋長頭腱断裂を疑った際に行うこの検査の名前はポパイサインと呼ばれています。トレーニングを行なっている方で、急に異常なまでに上腕が膨隆してきたら、残念ながらトレーニングの成果でなく、上腕二頭筋長頭腱が断裂してしまったのかもしれません、、、、

どんな人がなりやすいか

40〜60歳代の男性に多く、主にスポーツや重量物を持ち上げる際に受傷しやすいです。断裂した方のほとんどは、同時に腱板断裂を併発しており、上腕二頭筋長頭腱断裂の単独例は稀です。加齢により上腕二頭筋が変性し始めて、その際に上腕二頭筋に過剰な負荷がかかった際に受傷しやすくなります。

症状

急性期と慢性期で症状は異なります。

急性期

  • 受傷時の異常音
  • 肩〜上腕にかけての疼痛
  • 上腕二頭筋筋膜の異常膨隆
  • 結節間溝の圧痛
  • 三角筋前縁の異常陥凹
  • 肘屈曲、前腕回外の筋力低下

慢性期

  • 上腕部の疼痛
  • 上腕二頭筋筋膜の異常膨隆

急性期では、肘屈曲、回外により重量物をも打ち上げた際などに上腕二頭筋に過剰な負荷が加わり断裂します。断裂時には異常音が確認され、その後上のような症状が出現します。時間経過とともに、断裂時の炎症による疼痛や圧痛は軽減しますが、断裂した上腕二頭筋長頭は肩から離れ、上腕部に留まり膨隆したままになります。

保存?手術?

手術するか否か、ポイントは受傷してからの期間と、筋力低下です。基本的には保存療法が推奨されていますが、仕事上、重量物を持ち上げたり、肘屈曲や回外筋力を必要とする方、上腕部の変形を気にされる方は手術が推奨されます。

手術適応

  • 受傷後4〜6週間以内
  • 仕事で肘屈曲、回外筋力が必要な方
  • 筋力低下著明

受傷後の期間が長くなると、断裂した長頭腱が短縮、変性してしまうため手術が困難となってしまいます。しかし、仕事や生活で肘屈曲筋力が必要な方は必要な方は、6週間以降でも手術を行います。

手術方法

基本的には断裂した腱を縫い付ける縫合術が適応されます。縫合術では大胸筋や結節間溝への縫合が多いですが、烏口突起や骨への挿入例もあります。術後は装具で固定し、その後リハビリを行います。固定期間は腱板断裂の有無により大きく左右されます。

まとめ

  • 腱板断裂と同時に上腕二頭筋長頭腱断裂は生じやすい
  • 40〜60代男性で、重量物を持ち上げる際に障害されやすい
  • 発症後早期であれば手術が推奨される
  • 手術は断裂した長頭腱を縫い合わせる縫合術が多い

終わりに

保存か手術か、迷うところではありますが、痛みや変形が原因で普段の生活を著しく阻害しているようでしたら手術をお勧めします。迷っている方は、一度近くの先生に相談してみるのもいいかもしれませんね!ありがとうございました!